息が切れるほど走り続けたその先が、まるで宝島の様な気がした。
胸が高鳴る。嬉しかった。ほんとうに嬉しかった。
「っ先輩!」
あのときよりも長くなった髪を揺らして走った。その先にいる人は、逆に長かった髪をすぱっと切ってしまっていた。
呼ぶ声に、俺に気付いたその人が笑う、その笑い方がまるで変わらなくって、それだけで幸せだと言ってしまえる。
見つけた。
七松先輩の、卒業後の行き先を、誰も知らなかった。同級生ならば知っていたかもしれないけれど、その人たちに連絡を取ることもなく、探していたのだ。
自信があった。
そこにしか行きつかないだろう、と、そこが俺の寄る辺だろうと。
正しい形で生きていけるように。吐く息が透明であれ。音を刻む心臓が正しい形であれ。
ああ、ここだ、と強く強く思ったのだ。
「お前は来ると思っていたよ。」





その結論を、