(現パロ)
「紅白どっち勝った?」
元旦、朝、結局五人で竹谷宅で酒など飲みつつ寝てしまってから五時間ほどした、日は昇りきった頃、そう聞いてきたのは勘右衛門であった。
「・・・・え、勘ちゃん年明けはばっちり起きてたじゃない。一緒に紅白結果までみたじゃない。」
ワンブレス遅れて兵助が答える。因みに言えば、一番最初に寝てしまったのも、一番最後に起きてきたのも勘右衛門である。
「それなんだけどね、正直、すごい酔っちゃって全然覚えてないんだよね。」
「あれ、酔ってたのか・・・・。」
勘右衛門が、ふにゃりと笑う。酔ったと本人が言っていた昨夜の勘右衛門は、いつもどおりぽやーとしていてふにゃふにゃと柔らかく笑っていたので、記憶が曖昧になるほどよっているとは四人とも思っていなかった。
「え、じゃあそのあと何故かジャニカン見ながら三郎が踊ってたのも覚えてないの?」
「ちょ、ちょっと待って、雷蔵!私も酔ってた!それは確実に私酔ってたし私それ覚えてるからそういうことほじくるような真似はちょっと!」
真面目な顔で勘右衛門に尋ねた雷蔵に、三郎が慌てる。
「え、三郎そんなことしてたの!」
「忘れてくれてありがとー。いや、忘れたなら知らないままにしておきたかったよ、切実に。」
そう言いつつ三郎が黒豆ばかりを食べている。
「・・・で、結局どっち勝ったの?」
「豆腐の方!」
「白。」
二度目の勘右衛門の質問に兵助と八左ヱ門が同時に答える。
「・・・・・そっか!ありがと、ハチ。」
「いーえー。」
そういう八左ヱ門はかまぼこを二切れ続けて口に入れた。兵助はあまりかまぼこを食べない。委員会の顧問にあまり良くない食べ物だと言われているらしく、よいイメージがないらしい。
「なんでお節一人一品なの?」
「そんなつもりじゃなかったんだけどね、結果的に。」
「兵助の豆腐はお節じゃねェぞ。」
「うん、知ってる。」
「確認するまでもなくな。」
「なんかさっきから私スルーされてない?」
兵助の問いに、そんなことないよ、兵ちゃん、お豆腐好きだもんね、と笑う勘右衛門の微笑みばかりが優しい。
(何故男5人でジャニカン見てたのかは謎。)